【連載】裁判に勝つために
さて弁護士の頼み時・第2回である。前回は、法的手続、特に裁判を利用する場合には、できれば弁護士を依頼したほうがいいという当たり前の原則をお話しした。今日は、法的手続をとる前に話し合いをする場合(=示談交渉)、弁護士を依頼した方がいいかどう…
法的手続を利用する場合に、弁護士を頼むかどうか、これは悩みどころだろう。弁護士は法的手続のプロだから、常に弁護士を依頼できればそれに越したことはない。しかし、弁護士を依頼するにはコストがかかる。だから、弁護士を依頼するかどうか悩ましい場面…
これまで、主張立証の話をしてきた。今回からは、裁判に勝つためのポイントを、別の観点からいくつか話してみよう。 まずは三審制について。 日本の裁判は最初(第一審)が勝負 日本の裁判は三審制といって、一つの争いごとについて三回裁判できることになっ…
前回までのあらすじ 第1回目は、裁判に勝つためには証拠が一番大事という話をした。 第2回目は、裁判は常識的な説明ができるかどうかで勝ち負けが決まるので(事実認定)、常識的に説明がしやすい証拠、特に書証を工夫して出すことが裁判に勝つポイントだ…
前回、話したこと 前回、裁判に勝つためには証拠が全てだという話をした。さて、今日は第2回、その続きである。 「事実認定」のお話 証拠について語る前に、ここで「事実認定」のお話をしよう。 事実認定という言葉は、法律用語としてよく耳にする言葉だと…
証拠である。 証拠が全てであると言ってもよい。 ここで裁判のしくみを、ちょっとお話ししよう。 裁判は、当事者が (1)主張と (2)立証を 交互に闘わせることによって進んでゆく。主張と立証はワンセットだ。そしてこの主張と立証を、レフェリー役の裁…