弁護士 小川義龍 の言いたい放題

 30年選手の弁護士小川義龍(東京弁護士会所属)が、歯に衣着せず話します。

領収書と不正経費

昨年、兵庫県議会の某議員が号泣会見して以来、政務活動費の調査が広がっているようだ。今さら感はあるものの大いにやって頂きたい。この政活費調査に関して、こんなニュースがあった。 <a href="http://www.asahi.com/articles/ASH3B13WMH39PTIL034.html…

弁護士の選び方(10)・・・ヤメ検・ヤメ判

前回の大物辣腕弁護士会長モネの話は大好評だった。なんだか掲載から2日間で1万ページビュー頂戴した。なにが皆さんの琴線に触れたんだかよくわからない。しかし有り難いことだ。畏れ入ります。 さて今日は、ヤメ検・ヤメ判について語ってみよう。 ヤメ検…

弁護士にはサイコパスが多い!?

今日、こんな記事を読んだ。サイコパスが多い職業ランキング第2位に、弁護士が堂々入賞している。まことにめでたい。いや、めでたくない。 <a href="http://news.livedoor.com/article/detail/9874286/" data-mce-href="http://news.livedoor.com/articl…

裁判に勝つためには(6)・・・弁護士の頼み時・2

さて弁護士の頼み時・第2回である。前回は、法的手続、特に裁判を利用する場合には、できれば弁護士を依頼したほうがいいという当たり前の原則をお話しした。今日は、法的手続をとる前に話し合いをする場合(=示談交渉)、弁護士を依頼した方がいいかどう…

弁護士の選び方(9)・・・弁護士会長とか

前回予告では、ヤメ検・ヤメ判について語る予定だったが、面白いニュース記事があったので、今回は予定を入れ替えて、弁護士会長・副会長などを務める弁護士についてお話ししてみたい。つまり、弁護士会長や副会長などの役員は、弁護士として凄腕なのか、事…

裁判に勝つためには(5)・・・弁護士の頼み時・1

法的手続を利用する場合に、弁護士を頼むかどうか、これは悩みどころだろう。弁護士は法的手続のプロだから、常に弁護士を依頼できればそれに越したことはない。しかし、弁護士を依頼するにはコストがかかる。だから、弁護士を依頼するかどうか悩ましい場面…

弁護士の選び方(8)・・・講演する弁護士

このところ似たような話を連投して恐縮である。ときどき話し始めると微に入り細にわたってしまう嫌いがある。ご容赦願いたい。さて、前回は、弁護士選びに際して、本を執筆している弁護士をどう評価するかということを書いた。今日は、セミナーや講演をする…

金を貸す時に注意すること

お金の貸し借りにまつわるトラブルは、ありがちな法律問題のひとつだ。今日は、このお金の貸し借りでトラブルが起こらないようにするための注意点・予防策をお話ししてみよう。 資力がなければ返ってこないことを知る まず一番大切なのは、相手に金(資力)…

弁護士の選び方(7)・・・本を書く弁護士

さて、今日は、本を執筆している弁護士がどうかという話をしてみよう。当然だが、小説の執筆を念頭に置いているのではなく、法律書の執筆をしている弁護士のことだ。テレビ出演と同じく、書店に並ぶ本を執筆している弁護士は、なんとなく専門家っぽい印象を…

弁護士の選び方(6)・・・テレビ出演する弁護士

久しぶりの継続連載だ。Facebookは毎日更新しているんだが、ブログは気に入ったエディタが見つからないこともあって、更新作業にちょっとしたストレスが溜まるため、不定期連載になりがちで恐縮である。前回、弁護士の専門分野について語ったのが、もう半年…

面会交流拒否で親権者変更

福岡家庭裁判所 平成26年12月4日決定 離婚後の親権者である母親が、父親に子供を面会させないということで、父親に親権者が変更された事例がある。毎日新聞の記事によると、次のとおりだ。 「離婚などが理由で別居する親と子供が定期的に会う「面会交流」を…

弁護士を志す諸君へ

久しぶりの投稿だ。フェイスブックにはほぼ毎日、ツイッターにも細々と投稿しているんだけれども、まとまった文章でブログを書くとなると、どうも慎重になってしまう。その結果、ブログで話題にしたいなあと思いつつ、より手軽なフェイスブックなどに書き散…

弁護士の選び方(5)・・・専門分野

コンスタントな連載になってきた。まだまだずっと続く(はずの)「弁護士の選び方」、前回、弁護士としての経験年数は、弁護士選びの参考にはなるが、経験年数よりも事件類型に対する「経験値」こそが重要だという話をした。 そこで今日は、もう少し掘り下げ…

弁護士の選び方(4)・・・経験年数

前回は、弁護士を選ぶ際に、弁護士の学歴はあまり気にする必要がないという話をした。今回は、弁護士の経験年数についてお話ししてみよう。 やっぱり気になる経験年数 冒頭申し上げたいことは、経験年数のある弁護士が優れていて、経験年数のない弁護士がダ…

小中学校 法教育への提言

人権や適正手続について、つまり法律の一番大切な「芯」の部分について、マスコミを含めて世間の勉強不足を時々見るにつけ、義務教育課程での法教育が不十分なことを思い知らされる。法教育、ついでに言うと英会話、これこそが日本の義務教育過程で、より充…

弁護士の選び方(3)・・・学歴

前回は、ホームページから弁護士を選ぶ場合、そこから弁護士自身の姿が見えてくるかどうかが、弁護士選びの一つのポイントであることを述べた。今回からは、もう少し具体的に見分け方をお話ししてみよう。まずは「弁護士の学歴」について。 弁護士の経歴に注…

最高裁長官の世襲は問題か?

先月、最高裁判所長官に就任した寺田逸郎さん、お父さんもかつて最高裁判所長官の寺田治郎さんだそうだ。つまり親子で最高裁長官に就任した日本初のケースらしい。 ところが、この親子就任に警鐘を鳴らした記事がある。出典は、AERA 2014年6月2日号だ。 最高…

弁護士の選び方(2)・・・ホームページ(総論)

前回、弁護士を検索サイトから選ぶ場合に、上位の弁護士が優れているとは限らないという話をした。 さて今日は、検索したホームページから、よさそげな弁護士をピックアップする方法について。序論です。 まだホームページを開いていない弁護士は多い いまど…

警察批判はダメなのか

お笑い芸人 次長課長の河本準一さんのツイートが問題になっているらしい。 次長課長・河本準一が「警察批判ツイート」を謝罪 交通違反の取り締まりに対して、「道路の隅に隠れず事故が多い地帯なら見えるところに立っとけや!コソコソ隠れて違反したらひょこ…

弁護士が依頼者を信用すると言うこと

ある有名雑誌の編集長が、次のようなブログを記している。 『佐藤弁護士赤っ恥。』 というタイトルで、書かれたものだ。詳細は、こちらに掲載されている本文をお読み頂きたい。要するに、PC遠隔操作事件の片山被告を弁護した佐藤弁護士が、片山被告にだまさ…

日経新聞のトンデモ社説(裁判員)

司法制度論に関しては、突出しておかしな社説が多い日本経済新聞だが、久しぶりに凄いものを見た。 「5年の経験生かし開かれた裁判員制度に 」(日経新聞 2014/5/26付) 以下、引用する(原文はこれ)。 『刑事裁判に市民が参加する裁判員制度が始まって、…

裁判に勝つためには(4)・・・三審制

これまで、主張立証の話をしてきた。今回からは、裁判に勝つためのポイントを、別の観点からいくつか話してみよう。 まずは三審制について。 日本の裁判は最初(第一審)が勝負 日本の裁判は三審制といって、一つの争いごとについて三回裁判できることになっ…

弁護士の選び方(1)・・・広告(総論)

さていよいよロングラン予定で連載を開始する「弁護士の選び方」。 初回は検索サイトと弁護士について語ってみよう。 検索サイト上位の弁護士がいいのか? 身近に弁護士の知り合いがいる人は多くないだろう。そうすると、弁護士を探したいという事態になった…

これから「弁護士」の話をしよう

これからしばらくの間、弁護士の話をします。弁護士の探し方、選び方、つきあい方の話です。今日は、予告編。 まずは、弁護士の探し方 弁護士の探し方ってわかりませんよね。いや、探すことそのものはできるけれども、どの弁護士がいいのかわからない。専門…

法的「責任」とは何か

法的責任って理解してますか? 法的な意味で「責任」を追求するという場合、世間にはその責任をごちゃっとひとかたまりで捉えている人が多そうだ。 このため、例えば借金を返済しない者に対して、警察に訴えたい、捕まえて欲しいと言う人が出てくる。しかし…

裁判に勝てますか?って

「先生、勝てますか?」 この質問は、弁護士が尋ねられやすい質問ベスト3を挙げたら必ずその中に入るだろう。もしかしたら、ベスト1かもしれない。 誰かと争いごとになって、裁判することまで考えたとき、その勝敗が気になるのは当然のことだ。 裁判は勝っ…

弁護士業務と大量生産

本来、弁護士業務は大量生産できない なぜなら、個人にしろ会社にしろ発生した法律案件は個別に独特な問題であって画一的なものではないからだ。だから、その独特な事情に応じて、いちいち弁護士が頭をひねって対策を練る必要があるからだ。だから大量生産で…

なぜ、"悪人"を弁護するのか?

よく尋ねられる質問だ。 弁護士はあるときはヒーロー、あるときは悪役になる。特にマスコミがそのように報道する。以前、読売新聞社説に、こんな記事が掲載されていた。一部抜粋する。 【秋葉原事件死刑 理不尽な凶行が断罪された(読売新聞社説)】 2008年6…

弁護士にとって法律はツールである

法律オタクになってはいけない 私は司法修習生に、そう、よく語っている。 弁護士は、法律問題を正しく解決するのが仕事であるが、法律にとらわれてばかりいると、おかしな結論も疑問に思わなくなってくる。法律に照らした結果だから仕方ないんだと。 しかし…

裁判官は常識知らずか?

裁判官は常識知らずではない 時々、「裁判官は非常識だから」とか、「机にかじりついているから、世間知らずの頭でっかちになった」とか、「裁判官だけに任せておくと非常識な裁判になるから裁判員制度が必要」だとか、こういう話を耳にすることがある。 裁…

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